季節を感じられる国内の旅行も楽しいものです。

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栃木秋祭り 山車の前で叫ぶ

栃木市の住民の友人の招待でお祭り見物に出かけました。

駅に降り立つと子供たちの太鼓が出迎えてくれました。

栃木市は宿場や舟運で栄えた街で今も残った蔵などが往時を偲ばせてくれます。

栃木秋祭りは山車祭りとも呼ばれ発祥は100年ほど前、現在は2年に1度12台の山車が街中を練り歩きます。

山車の二段三段の山車の最上階には人形が乗せられています。人形は始めは2体だったそうですが現在は

諫鼓鶏、日本武尊(やまとたけるのみこと)・関羽雲長(かんううんちょう)、天照大神・劉備玄徳(りゅうびげんとく)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)・張飛翼徳(ちょうひよくとく)、神武天皇、桃太郎、静御前、仁徳天皇、弁慶

の12体になりました。

これは「諌鼓鳥」といって「閑古鳥」ではありません。良い政治が行われ住民の訴えを聞く太鼓を叩く者がなく鳥がその太鼓に巣を作ったと言う故事に因んでいるそうです。他の人形とは全く違いユーモラスなお尻でした。

夜になると山車の提灯に灯がともされ、山車同士が道を譲らず向き合ってそれぞれの掛け声をあげ勝った方がそのまま進むという場面が一番盛り上がります。主催者の好意でその掛け声の中に紛れ込み大声を上げて参加してきました。不思議な一体感でした。最後は山車が終結、収納される建物に入っていきます。

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梅雨の晴れ間の温泉行き その2

飯坂温泉に宿をとりゆっくりした翌日周辺を観光しながらの帰途です。

飯坂温泉の「旧堀切邸」。

飯坂町を流れる赤川の氾濫を、堀を切って被害を食い止めたことから堀切と称したと言われる堀切家は、日本の近代政治史にその名を残す善兵衛(衆議院議長・駐イタリア大使)、関東大震災後の東京復興に尽力した善次郎(東京市長・内務大臣)、福島経済界に大きな役割を果たした久五郎(衆議院議員)を輩出しました。(福島市観光課)

展示物の中で眼をひかれたのは松平定信の書による扁額です。老中の職を辞し領地白河に戻ってきた時ここを訪れしたためたものだそうです。なかなかの達筆です。この額を掲げた詠帰亭はもうありませんが、この額だけは今に伝えられています。ここに展示されていたのはレプリカだそうですが。

三春の滝桜を一度は見たいと思いつつまだ果たせていません。今は葉桜もとっくに通り越しているでしょうが、ちょっと寄り道してみました。

思った通り人影もなく、滝桜は広い窪地の真ん中で重そうに葉を支えています。

出かけるまでその所在を全く知りませんでしたが、あじさい祭りにひかれて太平山(おおひらさん)に寄ってみました。

第53代淳和天皇の御代、風水害や疫病で人々が苦しむさまに淳和天皇は御心を痛められ、「下野国(今の栃木県)の霊峰三輪山に天下太平を祈る社を造営せよ」との詔を賜り、日の神であり太陽のように命を育む「天照皇大御神」、月のように人々に安らぎを与える「豊受姫大神」、星のように人生の道案内をしてくださる「瓊瓊杵命」、この「日・月・星」の御神徳をあらわす三座の神様をお祀りするために太平山神社が造営されました。(福島市観光課)

千段続く参道の入り口から道の両側におよそ2500株のあじさいが植えられています。あじさいには詳しくありませんが、咲き始めの白や緑を帯びた色合いは見ていて飽きません。

上りきると本殿到着です。

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梅雨の晴れ間の温泉行き  その1

前日思いついて宿を予約し、早朝家を出ました。

途中観光しながらのんびりと北を目指します。

ここは「塔の岪(へつり)」という場所です。

大川羽鳥県立公園、大川ラインの一番の景勝地。
なんと、百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し見事な景観を創りました。(下郷町観光協会)

階段を降りていくと釣り橋が架かっていてその対岸にお社がありますが、そこに行くには巨岩の下を周りこんで行くようです。手すりもなく高所恐怖症気味の私は即刻パスです。

次はこのところよく耳にするようになった「大内宿」です。

江戸時代の宿場の面影を今もそのままに残した貴重な村です。
街道は会津西街道または南山通りと呼ばれ、 会津若松と日光今市を結ぶ重要な道でした。(下郷町観光協会)

中央の道沿い四十軒ほどの主に茅葺の民家が建ち並んでいて、お土産を売ったりお蕎麦を食べさせてくれます。

道の両側の側溝には透明な冷たい水が流れ、ラムネなどがひやしてあり一時代前を思い出させます。

店先に「じゅうねんあんぱん」なるものを発見。何が十年なのか興味をひかれてお店の方に聞いてみました。「じゅうねん」とはエゴマのことだそうで、エゴマを餡と生地に練りこんであるとのこと。

ふわふわの生地に甘さ控えめのアンパンで、なかなか美味でした。

一番驚いたのは、民家の殆どが商店だったことです。道沿いの民家で商店でなかったのは1軒のみでした。観光化してにわか作りの商店街といった雰囲気が若干あるように感じました。お土産を買いながら店の方と話しますと、店の裏が住居になっていて今でも暮らしているとのことでした。同じ宿場町でも以前訪れた馬込宿とは随分雰囲気が違いました。季節はずれの暑さの中でしたのでそう感じたのかもしれませんが。

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近江八景を訪ねて その2

近江2日目に1番に訪れたのは三井寺です。実は前日行ったのですがとっぷりと暮れてしまって何も見えず引き上げたのでした。三井の晩鐘ですから夕方来て鐘の音を聞きたいものですが日程が詰まっているのでそうはいきません。2015-10-18 07.41.54

鐘はお堂に収まっていて今でも毎夕撞かれているそうです。

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三井寺の境内には「弁慶の引き摺り鐘」という伝説の鐘があります。

山門との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると ”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたので、 弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったといいます。 鐘にはその時のものと思われる傷痕や破目などが残っています。  三井寺HPより

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またこのお堂の内部に湧き水があり、その水が天智・天武・持統天皇の産湯に使われたそうです。それが三井寺の名前の由来になっているとか。

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次は松間の雨の唐崎神社に周りました。ここは琵琶湖に面し駐車スペースも数台分といった小さな神社です。しかし境内ということもあって管理は行き届き堂々とした松に圧倒されます。

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最後に堅田です。ここには琵琶湖に張り出した「浮御堂」があってそこからは琵琶湖の景観が広く眺められます。ここに雁の飛ぶ姿に趣を感じた昔の人の感性を受け継ぎたいものです。琵琶湖の北方には比良山が望めます。まだ秋で雪はありませんでしたが、琵琶湖の水と遠景の雪の山の景観はさぞ良いものでしょう。

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近江八景を訪ねて その1

四国からの帰途プラス1泊で近江を訪ねました。

幕末に生まれ大正明治の新聞人漢詩人である大江敬香の漢詩「近江八景」で詠われている琵琶湖周辺の景勝地を見たかったのです。近江八景は歌川広重による浮世絵により広く知られています。

近江八景 大江敬香

堅田(かただ)の落雁 比良の雪
湖上(こじょう)の風光 此処に治まる
煙は帰帆(きはん)を罩(こ)む矢走(やばせ)の渡
風は嵐翠(らんすい)を吹く粟津の洲(しま)
夜は寒し 唐崎 松間(しょうかん)の雨
月は冷たし 石山 堂外の秋
三井の晩鐘 瀬田の夕べ
征人 容易に郷愁を惹(ひ)く

詩に出てくる順番通りに周りたかったのですがロスが大きいのでまず琵琶湖東岸から周りました。近江八景位置

まず矢走(やばせ)の渡し 

堆積物で湖岸は随分後退していましたが特別な組み方だという以前の水際の石組みは残っていました。常夜燈の脇の松は枯れ長い年月を思わせます。2015-10-17 15.30.362015-10-17 15.29.392015-10-17 15.28.042015-10-17 15.31.31

次は瀬田の夕べです。遠くに見えるのが「瀬田の唐橋」です。波立つ湖面が夕方の残光で美しく、大学のボート部の学生たちの声が湖面を走ります。

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次は石山寺です。紫式部が源氏物語の構想を練ったことで有名なお寺です。近江八景では秋の冷ややかな月の美しさを詠っていますが、訪れたのは夕方で月は見られずしかも時間が遅く拝観も叶いませんでした。

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暮れかかる中粟津に周りました。これが大苦戦で湖岸の遊歩道を散歩する地元の方に聞き聞き探しましたが、地元の方も漢詩に詠まれたのがどの辺なのかわからないようでした。この辺りかと思われましたが

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矢走で湖岸が後退していたことを思いだし、少し歩いてみますと交差点にそれらしい表示が

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それで周囲を見回すと工場らしい建物の敷地内に松の大木が一列に植えられているのを見つけました。確かめたかったのですが聞こうにも人通りは全く無くて諦め、ここがそうだと思うことにしました。

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