5000年前の薔薇を親に持つ バベルバビロン
最近私の庭にやってきた花径5㎝のかわいい「バベルバビロン」
この薔薇の親であるロサペルシカはギリシアクレタ島の神殿に描かれている世界最古の園芸種薔薇の原種で砂漠に咲き他の地では栽培が難しい薔薇でした。
オランダのインタープランツ社がそれを改良して発売したバビロンシリーズの一つです。
花が開ききるとピンクに変わり中心に特徴である赤いブロッチが見えてきます。
2008年 オランダ インタープランツ社

19世紀中頃に作出されたモダンローズ以前に、原種の薔薇に改良を加えて中世から栽培されていたバラ。優雅な花容と強い香りが特徴。
最近私の庭にやってきた花径5㎝のかわいい「バベルバビロン」
この薔薇の親であるロサペルシカはギリシアクレタ島の神殿に描かれている世界最古の園芸種薔薇の原種で砂漠に咲き他の地では栽培が難しい薔薇でした。
オランダのインタープランツ社がそれを改良して発売したバビロンシリーズの一つです。
花が開ききるとピンクに変わり中心に特徴である赤いブロッチが見えてきます。
2008年 オランダ インタープランツ社
少々小ぶりながら沢山の花をつける粉粧楼の秋の花が開きました。中心が濃いピンクで外側に向けて薄くなっていくグラーデーションが美しいです。
オールドローズとして割合ポピュラーな樹種です。花弁の重ねが多いのと色が薄いことから雨に弱いので鉢植えにして軒下で大事に育てています。
ところで名前からみると中国原産のようですが、実はヨーロッパ産のポリアンサローズ「クロチルド・スベニール」だということです。「アンティークローズガーデン」のHPに詳しく載っていたのをみつけました。
パリ郊外のマルメゾン宮は、ナポレオンの妃であったジョセフィーヌが暮らした宮殿です。ジョセフィーヌはその浪費家ぶりも知られているところで、マルメゾン宮も彼女の趣味で優雅に生まれ変わりました。庭園の薔薇コレクションは250種を超え、品種改良も行われていたそうです。
「マルメゾンの思い出」と名づけられたこの薔薇は、ふんわりと優しい薄いピンク色や婦人達の装ったスカートの膨らみを思わせる花容で、コンサートや舞踏会に集ったエレガントな人々の雰囲気を伝えているように感じられます。
この薔薇は、つい最近友人が静岡の薔薇農園に薔薇苗を購入に行く時にお願いして運んでもらったものです。幸運にも蕾つきでした。開きかけたところに長雨ではらはらしました。やはり外側の花弁が傷んでしまいましたが、花のヴォリュームも色も期待以上のものでした。
まだ小さな苗なので鉢で育苗中ですが、花がみたくて蕾を摘みませんでした。濃い赤の薔薇を黒薔薇と呼ぶことがありますが、この「ルイ14世」はまさに黒薔薇です。オールドローズなので香りも強く個性的な薔薇です。
ルイ14世は紋章に太陽を選んだことからも太陽王と呼ばれ、東京ドーム2000個分の敷地を持つかのヴェルサイユ宮殿で太陽のような規則的な日常を送ったそうです。フランス絶対王政のシンボルとされ、豪華な夜会に沢山の貴族が集ったということです。バレーを愛しいつもハイヒールの靴を履いていたという優雅さが薔薇に通じるものがあるのでしょうか。
そして彼の妻はマリア・テレジア(フランス名マリー・テレーズ)、この名の薔薇も我が家で花をつけています。王と王妃が揃ったかと思いましたが、ドイツで作出された薔薇「マリア・テレジア」は神聖ローマ帝国皇后だったマリア・テレジアに由来しているので残念ながら違うようです。