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クリーミー・エデン やっときれいに

薄い色で花弁の数が多い薔薇は、蕾の時に雨に当たると開かずにそのまま朽ちてしまいます。

このクリーミ・ーエデンはグリーンがかった蕾の色や、柔らかなクリーム色の花、花持ちの良さで魅力的な薔薇ですが、やはり雨には弱いのです。

今年は、うまく雨の間を縫って花が開きました。アンティークタッチの房咲きで花は小ぶりですが、一斉に咲くと豪華です。

 

2005年 フランス メイアン

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暮れかける庭で ジュリア

 

春の一番花の蕾は全てバラクキバチあるいはゾウムシにやられて、花は見られませんでした。

幸いなことに二番花は写真のように無事に咲いてくれました。

夕闇が迫るぼんやりした光を背景に、薄いオレンジのような茶のような微妙な色が浮き立ったように見えます。

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4日目 世界一遅い急行 グレッシャーエクスプレスに乗って

2泊したサン・モリッツに別れを告げて、絶景列車氷河急行に乗ります。

   

標高1775Mnのサン・モリッツを出発し604Mのライヒェナウまで下り、再び標高2033Mのオーバーアルプパスへーエまで登ります。そこから671Mのブリークまで下った後終点の標高1620Mのツェルマットまで登っていきます。

標高1000M以上を登ったり下ったり山間を蛇行しながら行くこのグレッシャーエクスプレスは、全行程280㎞を凡そ8時間もかけていく「世界一遅い急行」と言われているそうです。

  

全席座席指定のパノラマ車輌は快適ですが、困ったことに窓が開かず写真にはガラスにいろいろなものが写りこんでしまいます。車窓の風景は美しいのですが、写真は全滅です。

 

       

お昼近くなるとランチのサービスが始まりました。事前に予約して楽しみにしていたランチですが、う~ん・・・飲み物別で¥5500ではこんなものでしょうか。

 

 

 

     

ディセンティス駅ではオーバーアルプへーエへの急な上り坂に備えて機関車の入れ替えが行われていました。ここからはラックレールになります。

 

  

 

昨年7月に日本人女性が死亡したという脱線事故のあったフィーシュ駅付近も無事通過して、列車はブリークまで下ってから再び登りはじめます。

たまねぎ屋根の教会の見えるサンクト・ニクラウス駅近くには優秀な山岳ガイドを輩出した村があるということです。

  

ここを過ぎるとヘルブリンゲンというところで大規模な山崩れが見られます。1991年岩石と土砂が鉄道道路川を埋め、付近が水没の危機にさらされたそうです。 

 

ツェルマットに到着。駅前風景です。ここは環境保全の立場からガソリン車は入れず、走っている車は皆かわいい電気自動車です。

  

夕食は、スイスの郷土料理「ラクレット」をいただきました。これも楽しみにしていたものです。溶かしたチーズを茹でたジャガイモにつけて食べるという素朴なものでした。

 

  

朝から夕方まで移動の日でしたので、つい食べ物の話題が多くなってしまいました。

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ベルニナエクスプレスに乗って

ずっと乗りたいと思っていた「ベルニナエクスプレス」に乗る日がきました。

予約はサンモリッツ9:29なので朝食前に折角のサン・モリッツを散策しました。

まずホテルすぐ傍のサン・モリッツ湖です。湖を山に囲まれた保養地サン・モリッツは美しい町です。

 

時間があれば是非みたいところですが今回は止む無く断念した「セガンティーニ美術館」まで行ってみました。ホテルのスタッフが教えてくれた道を息を切らせながら登っていきましたが行っても行ってもみつかりません。諦めて降りかけたときに特徴のある屋根発見。随分遠回りしてしまいました。

 

ベルニナエクプレスは標高1775Mサン・モリッツからスタートし、標高2091Mアルプ・グリュム駅を経てイタリアティラーノまで下っていきます。その変化ある車窓風景が人気の列車です。

  

大迫力の氷河に息をのみます。しかしお天気の所為で写真ではその感動がうまく伝わりません。中央に白く見えるのがバリュ氷河です。

  

幾筋もの細い氷河から融けて流れる水と、コバルトブルーの美しい湖が見えます。 

 

イタリア語で「白い湖」という意味の「ラーゴ・ビアンコ」

  

旅行はお天気が印象を左右するということを感じた絶景列車乗車でした。

車内販売のカートについていたカモシカ?にびっくりです。

 

さて終着駅はティラーノですが、右側の白い駅舎はスイス鉄道のティラーノ駅、左側がイタリア鉄道のティラーノ駅です。

 

ジェラートを食べながら簡単にランチを済ませて、今度はイタリア鉄道に乗ります。徒歩でコモ湖に行かれるコモ湖畔の街コリコをめざします。。

 

 

コモ湖は夏のシーズン少し前で人の影は少なく、湖畔のベンチで涼しい風に吹かれながらのひと時を過ごしました。

時間があればコモ湖周遊の遊覧船に乗って対岸の街にもいきたいところですがそれは叶わず。ここからサン・モリッツへ戻るルートはメジャーではないらしく、調べたものの不安があってまだ緊張です。

コリコから列車で、バスの通過点であるキアベンナへ。コリコ駅で列車待ちをしていたらしいおじいさんが発車ホームへ案内してくれました。一つのホームに二つの表示があったりまた列車はその都度発着ホームが変わったりするのは、あちらでは珍しくないことです。この時も列車は駅舎に隠れて見通しがきかないところに停まっていました。このおじいさんはキアベンナ到着までの30分間いろいろ話しかけてくるのですが、彼はイタリア語しか解さず、こちらも片言英語なので、珍妙な会話?でした。紙に73と書いてくれましたので多分73歳でしょう。なにかの免許証らしきものも見せてくれて、自分はパテシエだったと言っているらしいことや、若いときに自転車でサンモリッツのすっと北の方に行ったことがあるらしいことはわかりました。案内してくれたお礼にキャラメルを進呈しましたら、包み紙を読んで「オー モ・リ・ナ・ガ」と言いいながら口に入れてくれました。

 

キアベンナはイタリア最北の町であり、スイス絶景ルートの一つルガーノサン・モリッツ間パームラインの中継点です。座席指定のパームラインと平行して走っているポストバスに乗ってサン・モリッツまで戻ります。スイスは鉄道だけでなくバス路線が発達しています。そのバスは元々は郵便を運ぶ馬車のルートがバス路線になったものです。ポストバスと呼ばれているのはそういう理由だそうです。バス停はどこも郵便局前です。スイスのポストは黄色、バスもやっぱり黄色です。

 

山間の村に停まりながらいくこのルートは、のどかで景色も美しく正解でした。

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 グラールスアルプス サルドーナ地殻変動地帯へ

「地球の深部はアセノスフェアと呼ばれる岩流圏であり、その上部はソリスフェアと呼ばれる岩石圏で岩石はいくつかのプレートになって地表を覆っている。このプレートはアセノスフェアのマントルの動きにのって動いている」というのが1960年代後半以降に発展した「プレートテクトニクス」という地球科学の学説だそうです。

この日出かけたのは、この「プレートテクトクス」の証明に重要とされる地帯です。視界が良ければ下の写真のように横にはっきりと筋が入った断層が見られるはずです。

 

サルドーナ地殻変動地帯に観られる断層では、約2億5000万年から3億年前のペルム紀の地層が、約5000万年前の地層の上に重なって存在しています。普通ならあり得ないこうした逆転現象が「プレートテクトニクス」を証明する上で多くの地質学者が研究の対象としてきたそうです。中心部にあるピッツ・サルドーナ山など3000メートル級の峰の中に風雨の浸食でできたと思われる「穴」があるというのも興味を惹かれました。

ここはサンモリッツ~イタリアティラーノ間のベルニナ急行と同じく2008年に世界遺産に登録されたのに情報が少なく、そのアクセスを調べるのに苦労しました。

曇天の中チューリッヒを出、途中でやはり雨。チューリッヒからクール方面行きの列車で約50分ジーゲルブリュッケで降りて少々待ち合わせ。駅付近を徘徊していた猫ちゃんはまるで日本猫です。

 

 

支線に乗り換え約25分シュワンデン下車、そこからバスで30分ほどです。

目的地エルム(ELM)村に到着ですが、降りしきる雨。

 

こちら方向に見えるはずだったサルドーナの地層、しかし雲と雨に霞んで地層どころか山があることさえよくわかりません。

 

はるばる出かけてきたのに残念ですが、自然相手に文句も言えず、インフォメーションに行って方角を確認して絵葉書を買って次なる目的地に向かいました。

 しかし向かった小さな博物館は開館時間がまだで、そぼ降る雨の中寒さ凌ぎに入った村のカフェ。ココアで通じず、ホットチョコレートで通じず、ショコラでやっと暖かい飲み物が運ばれて来ました。だけど、ホットミルクにチョコレートのパウダーを自分で入れるセルフサービスです。ちょっとびっくりしましたが、郷に入れば郷に従えです。

博物館はこじんまりとしていましたが、この地方の動物アイベックスやマーモットなどの剥製は充実していて楽しめましたし、館長さんは二人だけの来館者に親切で例の「サン・マルティンの穴」がどんな風に見えるのかデジカメの映像を見せてくれました。

 

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