日本半周の旅その3 松江&出雲

アイルランドで育ちアメリカに渡ったギリシア人パトリック・ラフカディオ・ハーン後の小泉八雲が過ごした街松江。

私にとって松江は、八雲の残した「怪談」や近くの境港にある水木しげるの世界も重なって、人智を超えた不思議なものを感じさせます。

まずは「松江城」です。

  

お城の天守閣は博物館も兼ねていて戦国武将の装束などが展示されています。

 

天守に上ると宍道湖が望めます。

 

 

お城の敷地内の「城山稲荷神社」は八雲の散歩コースで、彼はここの石狐がお気に入りだったそうです。

 

小泉八雲記念館では彼の一生の軌跡が辿れ、この記念館は彼の子孫である島根大学の先生が顧問になっているということです。彼の足跡はその作品も含めてこの日本の地にしっかりと根を下ろしていると感じました。

 

隣接の「小泉八雲旧居」の庭は、彼の「忘れざる日本の面影」の描写そのままということで興味を惹かれました。

 

 

宍道湖の美しい夕日を見たかったのですが、日はまだ高くそれは叶いませんでした。

 

時間に余裕があったので当初は予定していなかった出雲大社に寄りました。本殿は改修中でシートに覆われ、わずかに見覚えのある屋根だけが見えました。

 

たくさんある建物のひとつで巨大な注連縄にびっくり。

 

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日本半周の旅その2 鳥取砂丘&智頭町

山陰には余り行く機会がなかったのですが、何十年来行きたいと思っていた鳥取砂丘にとうとう行ってきました。

海辺まで200メートルはあろうかと思われる広大な砂地が広がっていました。

 

海辺近くはかなり勾配のある上り坂で、砂地の足元は踏みつけると崩れていきます。焼けた砂は熱く、サンダル履きの身には応えます。ようやく砂山の頂上に辿りつくと眼前に広がる日本海はあくまで青く、涼しい風が吹き渡り爽快な気分です。

 

「風紋」は冬だけのものだそうで、夏は人の足跡だけです。

時間が余ったので2~3時間で観光できるところはないかと、観光案内所のようなところで尋ねました。パソコンに向かっていたおじさんが親切に相談にのってくれました。その紹介で「智頭」という全く知らない町に行くことになりました。

智頭は鳥取藩の参勤交代の宿場となった町だそうです。古くは塩の集散で栄えた「石谷家」が国の重要文化財になっているというのでそこを目指しました。

入り口を入ってすぐの土間の立派な梁に目を奪われました。広々とした空間がゆったりした気分にさせてくれます。

 

池泉式の庭園もすばらしいもので、当時の豪商の豊かさが想像できます。あまり知られていない地方の町にこうした文化財が残っているということは日本もなかなかじゃない?とちょっと誇らしいような気分になりました。私が自慢するのもおかしいですが。

 

往時を偲ばせる「塩屋」の看板を掲げた民家があり、また杉玉を吊るした民家もいくつかありました。今は酒造りの町になっているのでしょうか。

 

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日本半周の旅その1 天橋立

山陰を経て九州を周る旅のまず初めは、松島、安芸の宮島と共に「日本三景」の一つ天橋立です。

天橋立は砂が堆積してできた砂嘴(さし)で、7000本に及ぶ松が植えられた景勝の地として知られます。「股覗き」では天にかかる橋の様にも見えるそうです。その「股覗き」を実行すべくロープウエイで天橋立ビューランドに上ろうと思いましたが、営業時間開始までに2時間もあって断念。歩いて見ることにしました。     

自然が作った珍しい地形に松を植えて大切にしてきた昔の人の思いを感じました。

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