ベルニナエクスプレスに乗って

ずっと乗りたいと思っていた「ベルニナエクスプレス」に乗る日がきました。

予約はサンモリッツ9:29なので朝食前に折角のサン・モリッツを散策しました。

まずホテルすぐ傍のサン・モリッツ湖です。湖を山に囲まれた保養地サン・モリッツは美しい町です。

 

時間があれば是非みたいところですが今回は止む無く断念した「セガンティーニ美術館」まで行ってみました。ホテルのスタッフが教えてくれた道を息を切らせながら登っていきましたが行っても行ってもみつかりません。諦めて降りかけたときに特徴のある屋根発見。随分遠回りしてしまいました。

 

ベルニナエクプレスは標高1775Mサン・モリッツからスタートし、標高2091Mアルプ・グリュム駅を経てイタリアティラーノまで下っていきます。その変化ある車窓風景が人気の列車です。

  

大迫力の氷河に息をのみます。しかしお天気の所為で写真ではその感動がうまく伝わりません。中央に白く見えるのがバリュ氷河です。

  

幾筋もの細い氷河から融けて流れる水と、コバルトブルーの美しい湖が見えます。 

 

イタリア語で「白い湖」という意味の「ラーゴ・ビアンコ」

  

旅行はお天気が印象を左右するということを感じた絶景列車乗車でした。

車内販売のカートについていたカモシカ?にびっくりです。

 

さて終着駅はティラーノですが、右側の白い駅舎はスイス鉄道のティラーノ駅、左側がイタリア鉄道のティラーノ駅です。

 

ジェラートを食べながら簡単にランチを済ませて、今度はイタリア鉄道に乗ります。徒歩でコモ湖に行かれるコモ湖畔の街コリコをめざします。。

 

 

コモ湖は夏のシーズン少し前で人の影は少なく、湖畔のベンチで涼しい風に吹かれながらのひと時を過ごしました。

時間があればコモ湖周遊の遊覧船に乗って対岸の街にもいきたいところですがそれは叶わず。ここからサン・モリッツへ戻るルートはメジャーではないらしく、調べたものの不安があってまだ緊張です。

コリコから列車で、バスの通過点であるキアベンナへ。コリコ駅で列車待ちをしていたらしいおじいさんが発車ホームへ案内してくれました。一つのホームに二つの表示があったりまた列車はその都度発着ホームが変わったりするのは、あちらでは珍しくないことです。この時も列車は駅舎に隠れて見通しがきかないところに停まっていました。このおじいさんはキアベンナ到着までの30分間いろいろ話しかけてくるのですが、彼はイタリア語しか解さず、こちらも片言英語なので、珍妙な会話?でした。紙に73と書いてくれましたので多分73歳でしょう。なにかの免許証らしきものも見せてくれて、自分はパテシエだったと言っているらしいことや、若いときに自転車でサンモリッツのすっと北の方に行ったことがあるらしいことはわかりました。案内してくれたお礼にキャラメルを進呈しましたら、包み紙を読んで「オー モ・リ・ナ・ガ」と言いいながら口に入れてくれました。

 

キアベンナはイタリア最北の町であり、スイス絶景ルートの一つルガーノサン・モリッツ間パームラインの中継点です。座席指定のパームラインと平行して走っているポストバスに乗ってサン・モリッツまで戻ります。スイスは鉄道だけでなくバス路線が発達しています。そのバスは元々は郵便を運ぶ馬車のルートがバス路線になったものです。ポストバスと呼ばれているのはそういう理由だそうです。バス停はどこも郵便局前です。スイスのポストは黄色、バスもやっぱり黄色です。

 

山間の村に停まりながらいくこのルートは、のどかで景色も美しく正解でした。

Travel,2011/06 スイス このページの一番上へ

コメント

  • anneさん、こんにちは。

    今回もまた、素敵な旅のお話に釘付けになりました。
    鉄道とバスの旅、いいですね~
    もう、羨ましくてたまりません。
    お恥ずかしいですが、コモ湖とサンモリッツぐらいしか知らない私ですが、
    本当に美しい景色に、うっとりしています。
    ポストバスって、楽しそうですね。

  • アンさん こんばんは。 コメントありがとうございます。

    サン・モリッツは以前に冬季オリンピックが開かれた街ですので、私も聞き覚えはありましたが、知識はあまりありませんでした。
    アンさんがおっしゃる通り自然は本当に美しいです。観光立国スイスの中でも屈指の観光地ということがわかります。
    コモ湖は数年来行ってみたい場所でしたが、お天気の良くなかったこともあって印象が今ひとつでした。

    ポストバスの路線を使えば、もっと田舎の自然に触れられそうです。

コメントをどうぞ

次のタグが使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

トラックバックURL

当サイトのURLを含まないトラックバックはスパムと見なします。