近江八景を訪ねて その2

近江2日目に1番に訪れたのは三井寺です。実は前日行ったのですがとっぷりと暮れてしまって何も見えず引き上げたのでした。三井の晩鐘ですから夕方来て鐘の音を聞きたいものですが日程が詰まっているのでそうはいきません。2015-10-18 07.41.54

鐘はお堂に収まっていて今でも毎夕撞かれているそうです。

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三井寺の境内には「弁慶の引き摺り鐘」という伝説の鐘があります。

山門との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると ”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたので、 弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったといいます。 鐘にはその時のものと思われる傷痕や破目などが残っています。  三井寺HPより

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またこのお堂の内部に湧き水があり、その水が天智・天武・持統天皇の産湯に使われたそうです。それが三井寺の名前の由来になっているとか。

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次は松間の雨の唐崎神社に周りました。ここは琵琶湖に面し駐車スペースも数台分といった小さな神社です。しかし境内ということもあって管理は行き届き堂々とした松に圧倒されます。

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最後に堅田です。ここには琵琶湖に張り出した「浮御堂」があってそこからは琵琶湖の景観が広く眺められます。ここに雁の飛ぶ姿に趣を感じた昔の人の感性を受け継ぎたいものです。琵琶湖の北方には比良山が望めます。まだ秋で雪はありませんでしたが、琵琶湖の水と遠景の雪の山の景観はさぞ良いものでしょう。

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コメント

  • anneさん、こんばんは。

    今回も旅行記、楽しく拝読させていただきました。
    近江八景をたどる旅は、目的があり素敵ですね。
    漢詩に詠まれるほどの景勝地、どこも趣があって素晴らしいです。

    歴史のある風景も時代と共に変わってしまったのは残念ですが、少しでも雰囲気が感じられたら嬉しいですね。

    今回の豪勢な旅行記、いつもながら堪能しました。有難うございました。

  • アンさん こんにちは。
    しばらくパソコンを開くことがなくてお返事遅くなってごめんなさい。

    近江へは四国旅行の付録のつもりでしたが、漢詩の世界を実際に見ることができて理解が深まりました。
    三井寺や石山寺は歴史と併せて見学すると興味深いですが、現在では景勝地としても余りメジャーではないことにも時代の流れを感じます。

    いつもながら、丁寧に読んでくださってありがとうございました。

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