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11月17日 エルミタージュその2

エルミタージュ所蔵の絵画について予習をした時、この美術館は複雑な構造であるという情報がありました。確かにガイドさんに連れられて解説を聴いた後の自由時間では大分苦労してしまいました。

レンブラントの作品は多く油彩だけでも24点あるそうです。まずは有名な「ダナエ」です。ギリシャ神話の王の娘ダナエが幽閉された部屋に、黄金の光となって現れる恋人ゼウスを迎え入れる場面が描かれています。その魅力の所為か硫酸を浴びせられナイフで切りつけられ大きな損傷を受けたことがあるそうです。

同じくレンブラントの「放蕩息子の帰宅」最晩年の遺書ともいえる作品とのことです。

次も同じく「天使たちのいる聖家族」宗教的な主題であっても風俗画的な親しみやすさがあるといわれています。

ミケランジェロ「うずくまる少年」元はメディチ家のものであったそうです。部分的に未完成です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの聖母像2点。上は「ベヌアの聖母」下は「リッタの聖母」両方とも前所有者の名をとったものだそうです。ダ・ヴィンチの絵画で残されているのは15点ほどといわれ殆どが聖母子です。

ダウリーチェスカヤのヴィーナス像、紀元前3世紀のギリシャのオリジナルを元に作られたローマ時代の複製だそうです。この像をぜひ見たいという方と一緒に美術館内を走り回りました。この像の後ろに周りこんでお尻をみていたら警備のおばさんに注意されてしまいました。こういうことがあると忘れられない思い出になります。

これも館内を走り回って見つけたクラーナハ「りんごの木のある聖母子」

エルミタージュは本当に迷路のようです。

新館には印象派以降の作品が集められています。

ピカソ「訪問」サンラザールに収容された娼婦の妹を見舞う尼僧を描いたとピカソは語っています。

 

有名なマティス「ダンス」単純化された画面から躍動感が伝わってきます。左隣は同じくマティスの「音楽」です。

同じくマティス「赤い部屋」には沢山の観光客が群がっています。

ゴーギャンの作品も多く集められています。代表作の一つ「果物を持つ女」

親しみやすいルノワールも数点展示されています。「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」

同じく「鞭を持つ子供」注文に依って描かれた絵とのこと。少女の表情が興味を惹きます。

モネ「モンジュロンの池」モネのパトロンの1人の館の装飾画として描かれたもので、自然を明暗をはっきりさせて生き生きと表現したこの絵は魅力的です。

どこかで目にした作品や高名な画家の作品がずらりと並び、とても一度では消化しきれない多くの作品群に圧倒されてしまいました。

 

新館の窓から臨んだ宮殿前広場です。アレキサンドル塔の向こうにエルミタージュ冬の宮殿が見えます。

都心も秋深く

関東北部の紅葉の名所に行くことができなかった今年の秋、11月の最後の日に都内の紅葉を訪ねました。

駒込駅のすぐ近く六義園は柳沢吉保の屋敷跡で以前には桜を観に行きました。この日は折りよく丁度紅葉の見頃で園内は人で一杯です。

真っ赤でも美しいですが黄色や紅の中に緑が混じった様子を逆光で見るのはこれまた素晴らしいです。

池泉回遊式庭園の庭園内の植栽には雪囲いが施され冬を迎える準備が終っています。

ランチの時間を挟んで駅の反対側にある旧古河庭園を散策しました。

ここは陸奥宗光の邸宅だったそうです。当時のままではなく、石造りの洒落た洋館に洋風庭園、斜面の下に和風庭園が設えてあります。

秋のバラなのに数多く香りよく咲いていて手入れの良さが想像されます。カリフォルニア・ドリーミングという大輪のバラの美しさに目を惹かました。以前は屋敷内も観た記憶がありますが、この日は庭園のベンチで心ゆくまで紅葉を楽しみました。

駅近くのビルの2階、ネットで評判の静かな珈琲店でおいしいコーヒーをいただき秋の1日が終りました。

11月17日 ロマノフ王朝の宮殿 エルミタージュその1

午前9時のサンクトペテルブルグです。雲に覆われていることもあってまだ明けきらない街ですが、通勤の人たちが街を行き交っています。

サンクトペテルブルグは4月末から半年以上も曇天が8割ということで、もちろん雪も降り厳しい天候です。

エルミタージュに行く前に少しだけ市内観光です。

 ワシリー島の岬ネベ川沿いに建つロストラの灯台です。川の対岸にはエルミタージュがその姿をみせています。

デカブリスト広場でピョートル大帝の青銅の騎士像と聖イサク寺院を眺めました。教会のたまねぎ型の屋根をみるとロシアに来た実感が湧きました。

そしていよいよエルミタージュへ。

この美術館は所蔵品300万点と言われじっくり見るには数日を要します。ツアーでは半日見学が多いようですので、少しでもエルミタージュ見学が長いツアーを探しました。ほぼ1日を過ごせるツアーをみつけて参加です。

右側にも連なっていますが、写しきれません。

まずは本館から見学します。

美術品も価値あるものが所蔵されていますが、宮殿の装飾もすばらしく目を見張ります。

海外の賓客を迎えた正面階段「大使の階段」ロシアバロック様式でスケールが大きく金で装飾されて大変豪華です。

ピョートル大帝を讃えるために造られたピョートル大帝の間。ピョートル大帝は17世紀に成立した当時弱小国に過ぎなかったロシアロマノフ王朝の西欧化を進め、ロマノフ王朝の繁栄の礎を築いた人物です。

歴代皇帝による謁見の間 聖ゲオルギーの間

パヴィリオンの間には、エカテリーナ2世に愛人ポチョムキンが贈ったといわれる「孔雀のからくり時計」がケースに収まっていました。床のモザイクタイルが美しく写真をとりましたが謂れは聞き逃しました。

これはラピスラズリで造られています。縁の直径が1メートルを超える巨大なもので目を奪われました。

またまた大きい壷が。19世紀中ごろ碧玉の一枚岩から研磨されたコルヴァンの壷は重さ19トンもあるそうです。

空中庭園とはどういうものか興味を持っていましたが、屋上に造られた庭園のことでした。

ヴァチカンを模したといわれる「ラファエロの回廊」 彩色が美しく確かによく似ています。

祖国戦争の画廊にはナポレオン戦争に参戦した300人の将軍の肖像画が掲げられています。戦死した将軍は肖像画が描けないのでそのスペースが空けられていました。

金色に輝く豪華絢爛な宮殿でそこに暮らした人々に興味が湧きますが、似たような部屋を沢山見学したので混乱してしまいました。

11月16日 富士山に見送られて

10:50JAL0421便でロシアモスクワに向けてナリタを発ちました。モスクワでトランジット国内便でサンクトペテルブルグに向かいます。

離陸して20分後眼下に雪をかぶった富士山が見えました。翼の下写真中央に小さく見えます。

雲海の上に顔を出すなんてやっぱり富士山は高いです。

栃木秋祭り 山車の前で叫ぶ

栃木市の住民の友人の招待でお祭り見物に出かけました。

駅に降り立つと子供たちの太鼓が出迎えてくれました。

栃木市は宿場や舟運で栄えた街で今も残った蔵などが往時を偲ばせてくれます。

栃木秋祭りは山車祭りとも呼ばれ発祥は100年ほど前、現在は2年に1度12台の山車が街中を練り歩きます。

山車の二段三段の山車の最上階には人形が乗せられています。人形は始めは2体だったそうですが現在は

諫鼓鶏、日本武尊(やまとたけるのみこと)・関羽雲長(かんううんちょう)、天照大神・劉備玄徳(りゅうびげんとく)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)・張飛翼徳(ちょうひよくとく)、神武天皇、桃太郎、静御前、仁徳天皇、弁慶

の12体になりました。

これは「諌鼓鳥」といって「閑古鳥」ではありません。良い政治が行われ住民の訴えを聞く太鼓を叩く者がなく鳥がその太鼓に巣を作ったと言う故事に因んでいるそうです。他の人形とは全く違いユーモラスなお尻でした。

夜になると山車の提灯に灯がともされ、山車同士が道を譲らず向き合ってそれぞれの掛け声をあげ勝った方がそのまま進むという場面が一番盛り上がります。主催者の好意でその掛け声の中に紛れ込み大声を上げて参加してきました。不思議な一体感でした。最後は山車が終結、収納される建物に入っていきます。

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