育ちました ボウベルズ
昨年夏の終わりに購入した小さな苗が大きくなりました。細い枝は花の重みで枝垂れています。お気に入りの鉢に植えましたので玄関先に飾りました。
薔薇はその花の形、花弁の艶、香り、華やかな雰囲気から花のクィーンと言えるのではないでしょうか。蕾が開き始める時に花弁が作るスパイラルの美しさには心を奪われます。
我が家で古株になるこの新雪は移植に良く耐えて毎年太いシュートを出してくれます。丈夫で香りもあり花は大ぶりで存在感がある薔薇です。特に春の花は、秋の花よりも花数も花弁数も多くて見応えがあります。
イングリッシュローズの代表的な品種であるアブラハム・ダービーがその豪華な花を咲かせてくれました。アプリコットとピンクのグラデーションが美しいです。気温が高くなるに従ってピンクが強くでるようになるということです。豊かなフルーツ香がするのも大きな魅力です。
アブラハム・ダービーはイギリスの製鉄王と言われる人で、200年以上前にコークス炉を完成させて世界初の鋳鉄による鉄橋をバーミンガム近郊に作った人だそうです。その橋は「アイアン・ブリッジ」と呼ばれ世界遺産になっています。10年前にバーミンガム近くのコヴェントリーにホームステイした時にはまだイングリッシュローズの存在を知らず、その橋も見る機会をもてなかったことが残念です。
冬の蕾はとうとう咲かずに終わりましたが、春のこの季節を待ちかねたように早々と花を咲かせてくれました。蕾の時は赤みがかったピンク、咲くとライラックピンクへと少し色が変わります。カタログに書いてある通り花つきが良いようなので、長期間楽しめそうです。
この時期になると薔薇の開花を今か今かと待ちますが、毎年1番に咲くのはこのコンフィダンスです。クリームがかったアプリコット色にピンクの覆輪という微妙な色合いと強い香りが魅力的です。半剣弁高芯のいかにも薔薇らしい形で見ていて飽きることがありません。道路に沿った生垣の上に這わせ条件がそうは良くないのによく咲いてくれて、丈夫さという点でも合格です。