今回の旅行のハイライト「ウフッツィ美術館」にいそいそとでかけました。
この美術館はイタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大のものだそうです。世界遺産「フィレンツェ歴史地区」の中でも有数の建築物でもあります。「ウフッツィ」というのは英語officeの語源で、これはコジモ1世が当時あちこちに分散していた官公庁をここウフッツィに集めさせたことからきているということです。
ボッテチェリの「春」「ヴィーナス誕生」 ダ・ヴィンチの「受胎告知」 ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」など教科書でお目にかかる有名な作品に出会えて感激です。中は撮影禁止でしたので、ウィキぺディアから拝借しました。
午後はポンテ・ヴェッキオを渡ってアルノ川対岸に出かけました。橋の中央付近からアルノ川を望みます。雨上がりであるためか水が濁っています。
橋の上両側には宝石店が並んでいることで有名ですが、まだ開店していないようでした。
15世紀半ばにブルネレスキ設計により建てられた「ピッティ宮殿」です。その後数度改装されたそうですが、200メートルに及ぶファサードでフィレンツェ最大の規模だそうです。宮殿の入り口北面と中に入って南面から撮影した写真です。
ピッティ宮殿に併設された広大な「ボーボリ庭園」です。小高くなった庭園の一角からフィレンツェの街が一望できます。花の聖母教会(ドゥオモ)が見えます。
庭園の一番高いところから「ネプチューンの泉」を望みます。
人工洞窟「グロッタ」です。ここに「ヴェッキオ宮殿」からの「ヴァザーリの回廊」の出口があるそうですがどこにあるのかわかりませんでした。
「グロテスク」の語源になったというだけあって何だか気味の悪いところという印象で芸術的価値はわかりませんでした。
2010/03/05 (金) 12:48
固定リンク
コメント (4)
トラックバック (0)
Travel,2010/02 北イタリアの旅
ローマからユーロスターで2時間ほど「芸術の街」といわれるフィレンツェにとうとうやって来ました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に隣接して建つ「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」です。
シニョリーア広場近くのホテルにチェックインし一休みしてから、街歩きに出かけました。
「花の聖母教会」とも呼ばれる市の中心「ドゥオモ」 13世紀末から140年かけて完成したというこの教会は外壁の美しさで知られています。遠目では白っぽく見える外壁は近寄って見ると薄いピンクやブルーの色大理石で装飾されていていてそれは美しいものです。
高さ106メートルのクーポラは建築家ブルネレスキによるものです。内部にはヴァザーリによって「最後の審判」のフレスコ画が描かれています。外部の華麗さに比較すると割合簡素な印象がありました。
ドゥオモに隣接する「ジョットの鐘楼」です。14世紀末に完成した高さ84メートルの鐘楼でドゥオモと同じく外壁が美しい色大理石で装飾されています。
このドゥオモと鐘楼が街の何処からでも見えて方向を失うことなく街歩きができました。
ホテル近くの「シニョリーア広場」は中世から政治商業の中心で、広場に面して建つ「ヴェッキオ宮殿」はその一部が今も市庁舎として使われています。
ヴェッキオ宮殿脇にある「ネプチューンの噴水」とミケランジェロ「ダヴィデ像」のレプリカです。もともとダヴィデ像はこのシニョリーア広場に置かれていたそうです。このダヴィデ像は4メートルを超える実物と同じサイズということだったのでこれをみてアカデミア美術館の見学をカットしてしまった安易な私たちでした。
と
市の北部にある「サン・マルコ修道院」です。この僧房が美術館になっていて当時の修道僧の暮らしぶりを少し想像することができます。
階段を上がると正面にフラ・アンジェリコの「受胎告知」を見ることができます。500年以上も前に描かれたとは思えないほどの美しい色が残っていて驚きました。精霊による受胎を告げる天使ガブリエルとそれを受け止める聖母マリアの表情が気品に満ちかつ情感も感じられて名画といわれる理由が少しわかったような気がしました。写真撮影はできませんでしたので他から拝借しましたが、実際はもう少し明るい色合いだったと思います。
ローマの地下鉄体験で少し神経質になっていましたが、フィレンツェの街には多分ガードンマンと思える多くの人達がパトロールしていて観光客としては安心感がありました。
2010/02/27 (土) 10:27
固定リンク
コメント (4)
トラックバック (0)
Travel,2010/02 北イタリアの旅
ローマ初めての同行者のためにローマ観光の定番を周りました。
トリニタ・ディ・モンティ教会とスペイン坂。名前の由来は17世紀にスペイン大使館があったことからとのことです。ヘプバーンの「ローマの休日」で有名なスポットです。きれいでしたね、彼女。
続いてトレヴィの泉です。15世紀に作られ18世紀に今の姿に作り変えられました。後ろを向いてコインを投げ入れると再びローマにこられるという伝説で知られますが、私も前回はコインを投げ入れましたっけ。雨にも拘らず沢山の人が訪れていました。
コロッセオです。紀元72年に着工5万人の収容力を誇り以来300年間血なまぐさい試合が行われましたが、地震の被害に遭って石切り場になってしまったそうです。次の写真のフォロ・ロマーノは帝政ローマ時代の政治の中心になった場所ですが、4世紀末西ゴート族の進入によって荒廃したそうです。コロッセオにしてもこのフォロ・ロマーノにしても瓦解したに等しい施設をそのままにしておくという感覚は私には理解できません。放置していたからこそ観光資源となっているのですが、日本ならすぐに片付けてしまうでしょうね。国民性の違いを感じます。
17世紀に作られた「蜂の噴水」です。ローマはこういう噴水がいくつか街角にあっていまでもその水は市民に親しまれているそうです。ちょっと飲んでみたかったです。
街角のお店を覗きました。さすが本場だけあってパスタの種類が豊富です。
ローマ市内を地下鉄とバスで回りましたが、地下鉄でびっくり。
駅は混んでいてやってきた電車に一番最後に乗り込みました。ドアが閉まってすぐに内側から押してきたので変だとは思いました。同行者の隣には発車間際に乗ってきた赤ん坊を抱いた若い女性が。「あら~あかちゃん」と覗き込もうとした私たち。その時コートの下に斜めがけにしていた私のバッグ辺りに違和感が。はっとして見るとバッグのファスナーが半分開いているではありませんか。隣にいたのはジプシー風の若い女性です。バッグを抱きかかえなおしてその女性をにらみつつ次の駅で下車しました。
よく考えてみれば、「地下鉄ドア付近」「ジプシー」「赤ん坊を抱いている」「複数共犯」と道具立ては揃っています。同行者によれば「あかちゃんは異常に小さくてお人形だったかもしれない」とのことでした。知識としては知っていても実際に自分の身に結びつけることは難しいと思ったものです。
2010/02/19 (金) 10:15
固定リンク
コメント (2)
トラックバック (0)
Travel,2010/02 北イタリアの旅
ローマ滞在中のメインであるヴァチカン美術館、今ひとつはっきりしない天気の中傘を片手に勇んで出かけました。
どのガイド本にも「混雑する」との記事があったのに予約もせずちょっと不安でした。しかしシーズンオフなので混雑はないだろうとの予想が当たって並ばずに入れました。大きな美術館なのに入り口は見落としてしまいそうな質素な感じです。
システィーナ礼拝堂のミケランジェロによる「天地創造」と「最後の審判」この二つを見ることが目標で訪れましたが、そこに行き着くまでの館内の壁と天井の装飾の余りの見事さに息をのみました。
システィーナ礼拝堂は照明がなく薄暗い堂内では有名なその絵画や天井の細部まではみえません。大変な混雑振りで私語禁止にもかかわらずざわざわとしていています。撮影は禁止ですが、フラッシュで撮影している人に係りの方が注意をする声も聞こえて少々興ざめの感じでした。
ラファエロの「アテネの学堂」の前には人が群がっていました。壁一杯に描かれた有名なフレスコ画で、中央左側の人物はプラトン、その風貌はレオナルド・ダ・ヴィンチに似ています。その右側に立つのはミケランジェロがモデルと言われるアリストテレスです。
ヴァチカンにはレオナルド・ダ・ヴィンチの絵はこの未完の「聖ヒエロニムス」だけです。イタリアの生んだ偉人でありながら彼の絵がこのヴァチカンに1枚だけというのは、晩年は重用されずフランスに渡ったというその生涯を考えさせられ興味深いことです。
絵の写真はもっと撮ったのですが満足に写っていないものが多く残念。
ギリシアのロードス島の彫刻家3人がトロイアの神官ラオ・コーンの物語を彫り上げた「ラオ・コーン」は「八角形の庭」に置かれています。ミケランジェロにも影響を与えたといわれています。
美術館の出口へと続く階段は螺旋状で美しいものでした。
サン・ピエトロ大聖堂を横目で見つつヴァチカンを引き上げました。ここにはミケランジェロの「ピエタ」がありますがヴァチカン美術館でレプリカを発見。それでみたつもりにしました。
2010/02/15 (月) 22:00
固定リンク
コメント (2)
トラックバック (0)
Travel,2010/02 北イタリアの旅
お昼にナリタを発って当日の夕方ローマ・フィウミチーノ空港到着。前回のイタリア旅行はミラノで乗り継ぎロストバゲッジの災難に遭いましたが、今回は直行便ですからその心配もあまりしないで済みました。市内までノンストップ直行の「レオナルドエクスプレス」に乗車30分でテルミニ駅到着です。
冬季のこの時期夜明けは遅く7時半になってやっと明け始める感じでしょうか。
現地2日目で体力はまだ十分、この日はまだ明けきらない街を散策しました。テルミニ駅の近くの「共和国広場」の風景です。
ミケランジェロの発想で作られたファサードで知られる「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」を見学。朝早くから出勤前のお祈りに訪れる人を見かけました。
2010/02/13 (土) 21:33
固定リンク
コメント (2)
トラックバック (0)
Travel,2010/02 北イタリアの旅