絢爛 ヴァチカン美術館

ローマ滞在中のメインであるヴァチカン美術館、今ひとつはっきりしない天気の中傘を片手に勇んで出かけました。

どのガイド本にも「混雑する」との記事があったのに予約もせずちょっと不安でした。しかしシーズンオフなので混雑はないだろうとの予想が当たって並ばずに入れました。大きな美術館なのに入り口は見落としてしまいそうな質素な感じです。

     2010.2、4~12北イタリア旅行 045

システィーナ礼拝堂のミケランジェロによる「天地創造」と「最後の審判」この二つを見ることが目標で訪れましたが、そこに行き着くまでの館内の壁と天井の装飾の余りの見事さに息をのみました。

     2010.2、5ヴァチカン美術館 

       2010.2、5ヴァチカン美術館

     2010.2、5ヴァチカン美術館

     2010.2、5ヴァチカン美術館

     2010.2、5ヴァチカン美術館

     2010.2、5ヴァチカン美術館

システィーナ礼拝堂は照明がなく薄暗い堂内では有名なその絵画や天井の細部まではみえません。大変な混雑振りで私語禁止にもかかわらずざわざわとしていています。撮影は禁止ですが、フラッシュで撮影している人に係りの方が注意をする声も聞こえて少々興ざめの感じでした。

 

ラファエロの「アテネの学堂」の前には人が群がっていました。壁一杯に描かれた有名なフレスコ画で、中央左側の人物はプラトン、その風貌はレオナルド・ダ・ヴィンチに似ています。その右側に立つのはミケランジェロがモデルと言われるアリストテレスです。

     2010.2、5アテネの学堂

 

ヴァチカンにはレオナルド・ダ・ヴィンチの絵はこの未完の「聖ヒエロニムス」だけです。イタリアの生んだ偉人でありながら彼の絵がこのヴァチカンに1枚だけというのは、晩年は重用されずフランスに渡ったというその生涯を考えさせられ興味深いことです。

     2010.2、5聖ヒエロニムス

絵の写真はもっと撮ったのですが満足に写っていないものが多く残念。

 

ギリシアのロードス島の彫刻家3人がトロイアの神官ラオ・コーンの物語を彫り上げた「ラオ・コーン」は「八角形の庭」に置かれています。ミケランジェロにも影響を与えたといわれています。

     2010.2、5ラオ・コーン

美術館の出口へと続く階段は螺旋状で美しいものでした。

     2010.2、5ヴァチカン螺旋階段

     

サン・ピエトロ大聖堂を横目で見つつヴァチカンを引き上げました。ここにはミケランジェロの「ピエタ」がありますがヴァチカン美術館でレプリカを発見。それでみたつもりにしました。

     2010.2、5サン・ピエトロ大聖堂    

Travel,2010/02 北イタリアの旅 このページの一番上へ

コメント

  • anneさん、こんにちは。

    もう、素敵でため息がでてしまいます。
    ヴァチカン美術館という名前から、だいぶ違う印象なのですね。
    それにしても、システィーナ礼拝堂内の、素晴らしい装飾にうっとりです。
    本当に綺麗ですね。 実際に見てみたいです~ それと、意外なのは、レオナルド・ダ・ビンチの絵がたったの1枚ということも、とても興味深いです。
    サン・ピエトロ大聖堂は、人との対比ですごく大きいのがわかりますね。
    素敵なものを見せていただき有難うございます。

    次も楽しみにしていますね。

  • アンさん おはようございます。今朝雨戸を開けたら雪です。そちらはいかがですか。

    システィーナ礼拝堂は、壁面にミケランジェロの「最後の審判」天井に同じくミケランジェロの「天地創造」が描かれています。これを見るのがメインでしたが実際は薄暗くて天井は高く詳細は見えませんでした。

    美術館の全体の装飾は素晴らしくそれは満足しました。

    サン・ピェトロ大聖堂は15年位前にツアーで訪れているのですが記憶が全くありません。一体何を見ていたのでしょうか。情けないです。

コメントをどうぞ

次のタグが使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

トラックバックURL

当サイトのURLを含まないトラックバックはスパムと見なします。