薔薇はその花の形、花弁の艶、香り、華やかな雰囲気から花のクィーンと言えるのではないでしょうか。蕾が開き始める時に花弁が作るスパイラルの美しさには心を奪われます。

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斑入り葉が楽しい 紅

この薔薇は小ぶりの明るい赤でそれだけでも愛らしくていいのですが、葉に薄い緑の斑が入って葉も鑑賞価値があります。

花は開ききると黄色い芯がみえてもっと華やかな感じになりますが、個人的な好みを言うと咲き加減がこのくらいが一番薔薇らしいように思います。

     

京成バラ園の薔薇をみた後なので自分の庭の薔薇が貧弱にみえてしまいます。愛情はたっぷり注いでいるのですが、薔薇は愛情だけでは育たない・・・。

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大輪の一重  アルティッシモ

        

10年以上前に鮮やかな紅色に惹かれて購入したつる薔薇です。小さな苗でしたので、下に植えたどんどん殖える紫葉オキザリスに養分を取られたのかなかなか大きくなりませんでした。

ところが移植したとたんにぐんぐん伸び始めて今は薔薇の中で一二を争う強健さを示しています。四季咲き性も強くて春から秋の今まで花をつけ続けています。

「アルティッシモ」の名前の由来を初めて調べましたが、「イタリアの自治体の最小単位コムーネの一つで人口2263人」だそうです。フランスで作出されたこの薔薇に、なぜイタリアのコムーネの一つであるこういう名がつけられたのかはわかりません。作出者のどういう思いがこめられているのでしょうか。

思えば「プリンセス・ミチコ」と「プリンセス・チチブ」はイギリスで、「クイーン・エリザベス」はアメリカで作出されているのですから薔薇の世界では国の壁はないのでしょうが。

ちなみにこの薔薇は、最近惹かれている「スヴェニール・ダムール香りたつ愛の思い出シリーズ」の薔薇と同じくデルバール社の作品です。このアルティッシモが作出されてから40年、今大きく違うイメージの薔薇を作り出した作出家達のたゆみない努力が察せられます。

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ミルク色の薔薇  新雪

雪からイメージするような白さではなくて、ソフトクリームのような少し黄色みを帯びた柔らかな白の薔薇です。白いのですが、大振りな花やその丈夫さから冷たいという印象はありません。

毎年誘引するとアーチが傾くほどの太いシュートを何本も出してくれて、花数も多く香りがすばらしいので切花で室内を飾ります。

花が高い所に咲くので2階のベランダの格子の間からカメラを持つ手を伸ばして撮りました。朝日が当たるとコントラストが強すぎるので雲がかかるのを待って急いで撮った苦心作です。

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オウギュスト・ルノアール  本家よりも有名?

ピエール=オーギュスト・ルノアールは19世紀の後半から20世紀にかけてのフランス印象派の画家です。貧しい仕立て屋の6番目の息子として生まれた彼は13歳で陶磁器の絵付け職人となり4年間働きます。その後模倣画家として経験を積み20歳で国立美術学校に入学します。

 薔薇「オウギュスト・ルノアール」は1995年フランスのメイアンによって作出された薔薇です。

ここを書くに当たって「オウギュスト・ルノアール」で検索すると、出てくるのは薔薇の記事がほとんどで驚きました。およそ100年前の高名な画家は後輩の薔薇に凌駕されてしまいました・・。でも、美の探求者であった本家は薔薇の中で生き続けることを結構気に入っているかもしれません。

この薔薇は花弁数40枚~50枚、蕾のときはころっとして咲いたときの花のヴォリュームを想像させます。花径は10センチ程度濃いピンクで強い香りがあります。ゆっくりと蕾を開いていきますので長時間楽しむことができます。黒点病が入ってしまいました・・・。

  

ルノアールは風景画や静物も書いていますが、最も多いのは人物画で家族や知人を描いています。そういう身近な人を愛情込めた眼差しで描く作品に魅力を感じます。

この薔薇にも彼の描く人物画のふくよかなやさしい雰囲気を感じます。

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薫りたつ  オクラホマ

秋の薔薇は一般に春に比べると小ぶりになりますが、香りが強くなります。

この薔薇は色は真紅というよりも黒味を帯びていて決して派手な色合いではありません。しかし花を開くとその濃厚な香りで存在感を示します。色と香りがよくマッチしていて大人の女性の雰囲気がある魅力的な薔薇です。

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