オウギュスト・ルノアール 本家よりも有名?
ピエール=オーギュスト・ルノアールは19世紀の後半から20世紀にかけてのフランス印象派の画家です。貧しい仕立て屋の6番目の息子として生まれた彼は13歳で陶磁器の絵付け職人となり4年間働きます。その後模倣画家として経験を積み20歳で国立美術学校に入学します。
薔薇「オウギュスト・ルノアール」は1995年フランスのメイアンによって作出された薔薇です。
ここを書くに当たって「オウギュスト・ルノアール」で検索すると、出てくるのは薔薇の記事がほとんどで驚きました。およそ100年前の高名な画家は後輩の薔薇に凌駕されてしまいました・・。でも、美の探求者であった本家は薔薇の中で生き続けることを結構気に入っているかもしれません。
この薔薇は花弁数40枚~50枚、蕾のときはころっとして咲いたときの花のヴォリュームを想像させます。花径は10センチ程度濃いピンクで強い香りがあります。ゆっくりと蕾を開いていきますので長時間楽しむことができます。黒点病が入ってしまいました・・・。
ルノアールは風景画や静物も書いていますが、最も多いのは人物画で家族や知人を描いています。そういう身近な人を愛情込めた眼差しで描く作品に魅力を感じます。
この薔薇にも彼の描く人物画のふくよかなやさしい雰囲気を感じます。