大輪の一重 アルティッシモ
10年以上前に鮮やかな紅色に惹かれて購入したつる薔薇です。小さな苗でしたので、下に植えたどんどん殖える紫葉オキザリスに養分を取られたのかなかなか大きくなりませんでした。
ところが移植したとたんにぐんぐん伸び始めて今は薔薇の中で一二を争う強健さを示しています。四季咲き性も強くて春から秋の今まで花をつけ続けています。
「アルティッシモ」の名前の由来を初めて調べましたが、「イタリアの自治体の最小単位コムーネの一つで人口2263人」だそうです。フランスで作出されたこの薔薇に、なぜイタリアのコムーネの一つであるこういう名がつけられたのかはわかりません。作出者のどういう思いがこめられているのでしょうか。
思えば「プリンセス・ミチコ」と「プリンセス・チチブ」はイギリスで、「クイーン・エリザベス」はアメリカで作出されているのですから薔薇の世界では国の壁はないのでしょうが。
ちなみにこの薔薇は、最近惹かれている「スヴェニール・ダムール香りたつ愛の思い出シリーズ」の薔薇と同じくデルバール社の作品です。このアルティッシモが作出されてから40年、今大きく違うイメージの薔薇を作り出した作出家達のたゆみない努力が察せられます。