薔薇はその花の形、花弁の艶、香り、華やかな雰囲気から花のクィーンと言えるのではないでしょうか。蕾が開き始める時に花弁が作るスパイラルの美しさには心を奪われます。

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クリムゾンの薔薇 LDブレスウエイト

薔薇を育てる前は「クリムゾン」がどういう色なのか知りませんでした。薔薇の品種説明を読むとよく目にします。深紅色という訳がついていますが、日本の伝統色「深緋」とは少し違っても少し青みがかった派手な色合いを言うようです。

イングリッシュローズの中では最も鮮やかなクリムゾンといわれるLDブレスウエイトが初めて花を見せてくれました。期待通りの美しい色合いです。

      

 デヴィッド・オースチン氏の義理の父親の名前をつけたそうですが、この薔薇の印象からと違和感を感じるのは私だけでしょうか。

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透明感のあるピンク ボウ・ベルズ

     

イングリッシュローズというとロゼット咲きの花弁数の多い豪華な花を連想しますが、この「ボウ・ベルズ」は楚々とした佇まいです。ピンクの薄い花弁はどこか透明感があって陶器のようです。

ロンドンの中心部シティにあるSt.メアリ・ボウ教会の鐘というネーミングです。因みにこの鐘の音が聴こえる範囲に産まれた人が生粋のロンドンっ子と言われるそうです。

小さな苗木ということもあって軒下に鉢植えで大事にしていましたが、性質はかなり強健だということですのでこれからの花が期待できそうです。

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貴婦人のスカートの膨らみ スベニール・ドゥ・ラ・マルメゾン 

パリ郊外のマルメゾン宮は、ナポレオンの妃であったジョセフィーヌが暮らした宮殿です。ジョセフィーヌはその浪費家ぶりも知られているところで、マルメゾン宮も彼女の趣味で優雅に生まれ変わりました。庭園の薔薇コレクションは250種を超え、品種改良も行われていたそうです。

「マルメゾンの思い出」と名づけられたこの薔薇は、ふんわりと優しい薄いピンク色や婦人達の装ったスカートの膨らみを思わせる花容で、コンサートや舞踏会に集ったエレガントな人々の雰囲気を伝えているように感じられます。

            

この薔薇は、つい最近友人が静岡の薔薇農園に薔薇苗を購入に行く時にお願いして運んでもらったものです。幸運にも蕾つきでした。開きかけたところに長雨ではらはらしました。やはり外側の花弁が傷んでしまいましたが、花のヴォリュームも色も期待以上のものでした。

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まさに黒薔薇 ルイ14世

     

まだ小さな苗なので鉢で育苗中ですが、花がみたくて蕾を摘みませんでした。濃い赤の薔薇を黒薔薇と呼ぶことがありますが、この「ルイ14世」はまさに黒薔薇です。オールドローズなので香りも強く個性的な薔薇です。

ルイ14世は紋章に太陽を選んだことからも太陽王と呼ばれ、東京ドーム2000個分の敷地を持つかのヴェルサイユ宮殿で太陽のような規則的な日常を送ったそうです。フランス絶対王政のシンボルとされ、豪華な夜会に沢山の貴族が集ったということです。バレーを愛しいつもハイヒールの靴を履いていたという優雅さが薔薇に通じるものがあるのでしょうか。

そして彼の妻はマリア・テレジア(フランス名マリー・テレーズ)、この名の薔薇も我が家で花をつけています。王と王妃が揃ったかと思いましたが、ドイツで作出された薔薇「マリア・テレジア」は神聖ローマ帝国皇后だったマリア・テレジアに由来しているので残念ながら違うようです。

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ウイミィ  今年も

我が家の庭の古顔で、扱いが少々雑でも花弁が少し虫にやられても命を全うするという健気さです。秋は特に蕾からゆっくりと咲き、しっかりした花弁で形もなかなか崩れず長い間楽しめます。

       

       

        

        

              

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