おくのほそ道ちょっとだけ旅 その11 飯塚摩利支天
間々田に一泊した芭蕉主従は、小山から飯塚を通り壬生へと向かいます。
曾良日記に
一 廿九日、辰ノ上尅マゝダヲ出。一 小山ヘ一リ半、小山ノヤシキ、右ノ方ニ有。一 小田(山)ヨリ飯塚ヘ一リ半。 木沢ト云所ヨリ左ヘ切ル。一 此間姿川越ル。 飯塚ヨリ壬生ヘ一リ半。 飯塚ノ宿ハヅレヨリ左ヘキレ、(小クラ川)川原ヲ通リ、
とあります。
壬生への経由地であった飯塚には、この地方の豪族のものと思われる古墳があります。琵琶塚古墳と摩利支天古墳です。
おくのほそ道にも曾良日記にもその記載はありませんが、二人が古い街道沿いにあるこの古墳の脇を通ったことはほぼ間違いないと思われます。写真は、その街道から前方後円墳摩利支天古墳への上り口です。
前方後円墳の「後円」部分に神社が祭られていましたが、この後円部分は「前方」部分よりも更に盛り土があって高くなっていました。
前方後円墳の写真は俯瞰のものしか見たことがなくこういう高低差があるものとは知りませんでした。写真は「後円」にある神社から「前方」部分を写したものです。
