おくのほそ道ちょっとだけ旅 その8 黒羽②
<黒羽> 承前
それより八幡宮に詣。与一扇の的を射し時、「別しては我国氏神正八まん」とちかひしも、此神社にて侍と聞ば、感応しきりと覚えらる。暮れば桃翠宅に帰る。
玉藻神社を後にして、芭蕉は那須八幡神社に詣でます。この神社は、屋島の戦で源義経に従軍していた那須与一が平家の軍船に立てられた扇を矢を射るときに「南無八幡大菩薩」と心に念じたその八幡神社だということです。
芭蕉はその話を聞いて「感応しきりと覚えらる」と書き、遥か500有余年前に思いを馳せたのです。
この神社の山門はなかなか美しいものでした。
<黒羽>承前
修験光明寺と云有。そこにまねかれて、行者堂を拝す。
夏山に足駄を拝む首途哉
光明寺は今はなく句碑だけが建っています。
2010/06/03 (木) 11:44 AM
anneさん、こんにちは。
芭蕉が500余年も前の話に感銘を受けた八幡神社、私達もそれから、遥か昔の芭蕉を
思っているのですから、長い歴史がある神社ですね。
素朴な本殿と対照的な色鮮やかな山門が印象的です。
1度訪れてみたいです。
2010/06/06 (日) 8:30 AM
アンさん コメントありがとうございます。
芭蕉がここを訪れた時からおよそ300年以上経ちますから、この神社は少なくとも800年以上前からそこにあったことになりますね。
今でも辺鄙な田舎にそういう歴史的なものがあるというのもちょっと驚きます。
アンさんも興味がおありなら那須観光のついでにでもお立ち寄りになったらいいと思いますよ。