箱根の石楠花
古いホテルの庭園に咲く石楠花を観に出かけました。樹齢が経った大きな石楠花が小高い丘一杯に植栽され豪華な花の饗宴にしばし時を忘れました。
つつじも見事でした。
この「すみれの丘」は2004年に小林森冶さんという方が作出され、「世界初の青いつる薔薇」といわれている薔薇です。日陰ではその青みが強くなるということです。大事に育てているつもりですが成長が遅く、日陰に誘引する枝がなくて青みの強い花がまだ見られません。
もともと薔薇には青い色素アントシアニンがないため、他の色の薔薇を何代もかけ合わせ青に近い色を作り出してきたそうです。真の青はまだ作出されていませんが、最近の伝子組み換えの技術の進歩で青薔薇の誕生も夢ではなくなるでしょう。
この色は何に例えたらよいのでしょうか。オレンジが少しかかったベージュ色で花弁が少し波打ち10㎝を超える大ぶりでゆったりした花です。香りも強くはなくぱっと目を惹く華やかさこそありませんが、どこかミステリアスな大人の雰囲気が魅力的です。
私の庭の薔薇はこのところピンクや淡いアプリコットあるいはクリームなどが多くなっていますが、その中で一際目立つこの純黄色のグラハム・トーマス。イングリッシュ・ローズでも人気のあるポピュラーな薔薇です。まだ幼木ですが放任すると木が大きくなるというので、つる仕立てにしました。
この薔薇は英国の薔薇研究家グラハム・トーマス氏にちなんでのネーミングだということです。