バルト海クルーズ・ノーベル賞の舞台、ムンクを訪ねて・フィヨルドへの旅

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北欧のヴェルサイユ ドロットニングホルム宮殿

30年ほど前から現王室の住居として使用されるようになったドロットニングホルム宮殿に出かけました。ここは今回の旅行で訪ねる世界遺産の二つのうちの一つです。庭園を歩いていた私たちの横を多分王室の方が乗車されている車が衛兵が開けた門の中へと入っていきました。

このバロック式庭園はフランスの造園家アンドレ・ル・ノートルの影響を受けて造られたという事でそれが「北欧のヴェルサイユ」といわれる由縁かもしれません。「アンドレ・ル・ノートル」という芳香の薔薇でも植えられてあれば私としてはよりうれしかったのですが、整然とした庭園にそういう空間はありません。

宮殿の西側にはイギリス式の自然の傾斜面を生かした庭園があり、私達は木陰に座っておやつにしました。ところがよくみるとそこここに黒い塊が・・・その正体は多分ワンちゃんのそれです。そこまでは管理が届いていないのでしょうか。また北面には大きな池がしつらえられ白鳥が優雅に泳いでいました。

宮殿の内部が一部公開されていましたが、当然のことながらセキュリティは厳しくて貴重品以外は預けることになっていました。中は王室の歴史や家具、それに肖像画などが展示されていました。

帰路バスで地下鉄の最寄駅Brommaplan駅に戻りましたが、駅前に市がたっていました。野菜のテントの中に直径10㎝はあろうかと思われるアーティチョークがあったので傍で買物をしていたおばあさんに片言英語で聞いてみましたら「これはクローナアスコッカといってボイルして塩バターで食べる」とニコニコしながら答えてくれました。とするとやっぱりアーティチョーク?クローナアスコッカはスエーデンでの別名なのでしょうか。写真を撮ったのですがカメラのご機嫌が悪くてピンボケです。

野外博物館スカンセンに行く予定でしたが疲れましたし時間的にも無理なので予定変更です。ストックホルムに戻り、閉館時間の迫った国立美術館を大急ぎで一巡してから、まだまだ日は高いガムラスタンを再びそぞろ歩きです。幸いにも当日午後からはは晴れ間が見えはじめて歩くには気持ちのよい夕べです。

ストックホルムは北欧のヴェニスと呼ばれるそうですがこういう風景をみるとなるほどと思います。

前日訪れたノーベル博物館のある大広場の西側には古い木造の建物が並び、その1Fはカフェになっていて人々が寛いでいます。細い路地が入り組んだ道から空を見上げるとドイツ教会の尖塔が高くそびえています。

  

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ウプサラ リンネ植物園へ

ストックホルムから列車でウプサラに出かけました。ウプサラにはスエーデンで最も伝統あるウプサラ大学があり学園都市として知られています。そこに植物分類学の祖であるリンネの博物館もあります。

8:41発の列車に乗車、約40分の行程です。ウプサラ大学は日本の数校の大学と交流があるそうで、列車内で大学関係者と思われる数人の日本人を見かけました。スエーデンで初めて会った日本人です。

駅から10分ほどでリンネ植物園にたどり着きましたが、どうも裏門のようです。誰もいませんでしたが門が開いていましたのでそこから入園しました。侵入者です。写真は正門からの風景で左手が宿根草園右手が1年草園になっていました。正面は熱帯植物の温室らしいです。宿根草園では薔薇と一緒に植えると映えそうな宿根草がたくさんあり熱心に見学。

     

またここにはウプサラでのリンネの住居が再現されていていてそこが博物館になっています。玄関前にリンネの若き日の像が立っていました。11時の開館前でここの見学は叶いませんでした。

     

 

ウプサラは名君グスタフ・ヴァーサ王が築いたウプサラ城があり現在はウプサラ大学と、知事の居宅として使用されているそうです。街で一番高い丘の上に建ったウプサラ城に登りますと景観が開けるはずでしたが、雨模様のお天気で霧の中にグスタフ・ヴァーサ王やリンネが眠る大聖堂の尖塔が見えるだけでした。

ウプサラ城は要塞としての役目も果たしていたらしく砲台も大砲も残っていました。城に隣接して建つ胸像はグスタフ・ヴァーサ王です。

     

     

 

  

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ノーベル賞の舞台へ

朝9時半にストックホルム・バータハムネン港に到着、一夜のクルーズは終わりました。バスで中央駅まで移動、ホテルに荷物を預けて観光開始です。

そぼ降る霧雨の中、市庁舎に向かいます。ここでストックホルムカードを購入しました。

     

このカードは市内の公共交通機関と博物館美術館等がフリーパスになるカードです。今までにも他の国で何回か使用しましたが、チケットをその都度買うという面倒から開放される便利なものです。今回のこのカードは48時間有効なカードで495SEK(7000円位)でした。

市庁舎は個人での見学は許されず1時間ごとに行われるツアーでのみ見学ができます。1グループ15人程度で英語とドイツ語のガイドがつきます。日本語もあるといいのですけど、まだまだメジャーではないのですね。しかしこのあと中庭を隔てた塔に登りましたが、そこの案内をしていた青年は日本語で応えてくれました。彼は物理専攻の学生だそうで、日本語も学んでいると言いました。日本の物理学は世界に誇るレベルで、物理を学ぶには日本語が必要なのでしょうと勝手に理解しました。

               

ここは、ノーベル賞受賞者の晩餐会が開かれるブルーホールです。4階くらいまでの高い天井近くの高窓からの自然採光が柔らかい雰囲気を作り出していました。

 

     

     

ここは金箔のモザイクで壁面が覆われた黄金の間で、ノーベル賞受賞パーティの舞踏会に使われる場所です。壁面からの淡い部分照明だけでしたが、かえって金箔のきらめきの美しさが感じられます。

 

ヴァイキングルネッサンス様式という市議会の会議場の天井は、なるほどいかにもヴァイキングの船をおもわせるデザインで見応えがあります。 

                   

市庁舎の見学を終えて、旧市街ガムラスタンに向かいます。例の物理専攻の学生が教えてくれた62番のバスを待って乗りましたが、ガムラスタンを通り越していくような・・・。またまた慌ててバスを降り何人かに訪ねながらTマークの地下鉄に乗ってやっと辿りつきました。

     

雨の降り続く王宮前です。

     

中は撮影禁止でしたが、ここは中庭です。衛兵が交代しているところだと思います。

ガムラスタンの大広場に面したノーベル博物館に入りましたが、館内の展示は小規模ですぐに見終ってしまいました。その中で、受賞者の写真パネルがぐるぐる回っていて、その写真を選んでTシャツにプリントするというサービスがあるというのには笑ってしまいました。小柴昌俊さんと田中耕一さんが座面の裏にサインした椅子が展示されているのをみつけました。裏がみ易いように床に鏡がおいてありましたが、残念ながら写真撮影は禁止でした。

     

ストックホルムのホテルは中央駅から5分程度の近頃話題のH&Mなどの店が並ぶ繁華街にありましたが、若い、というより幼い男女の騒ぐ声が深夜まで断続的に続き悩まされました。最後はパトカーが出動した様子だったのを夢うつつのうちに聞いていました。どこの国でもこういうことには手を焼いているのかもしれません。

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バルト海の一夜

いよいよこの旅行の二大ハイライトのひとつである「バルト海クルーズ」です。

しかし・・・お天気が悪いのです。港に着く前からしとしとと降る雨。ヘルシンキオリンピアターミナルへは間違って乗ったトラムで一度通っていたので難なく到着しました。すでに「セレナーデ号」が堂々とした船体をみせています。

     

15:30ごろチェックインし、遅くなると席がとれないと聞いていたのでキャビンに荷物を置いてからすぐに夕食のビュッフェの席の予約にいきました。それから船内探訪です。船の中央部の7階から12階までがプロムナードと呼ばれる吹き抜けになっています。7階のプロムナードにはレストラン、コスメや宝石、バッグ類、おもちゃ、お土産品などのお店がならんでいます。写真は、夜プロムナードで行われたイベントです。猫のコスチュ-ムを着けた男女が「にゃーにゃー」と万国共通の鳴き声で吊り下げられた布を足や体に巻きつけ演技していました。

     

斜めに突き出しているのはキャビンの窓です。私達は海側に部屋を取りましたが、プロムナードを見下ろせるといってこのプロムナード側のキャビンも人気があるそうです。

     

ここは、屋上のスターダストバーです。お天気ならばここで満天の星を仰ぐ予定でした。すでに雨でデッキが濡れています。

楽しみにしていた深夜の夕日も見られず、がっかりして早々に休みました。

朝になってもお天気がはっきりしません。デッキに出てみても万を超すという大小さまざまな島が霧雨にけぶっています。

     

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お土産買出し ファクトリーショップへ

今回の旅行で娘からのリクエストは「マリメッコのファブリック」です。ヘルシンキの市内観光もそこそこに郊外のファクトリーショップにでかけました。

     

事前にネットで得た情報を頼りに中央駅から地下鉄でHerttoniemi駅で下車、南方向に歩きます。大きなスーパーマーケットを右に見ながら大きな道路をまたぐ陸橋を渡り、信号のある交差点で左折します。500Mほど歩き左手にマクドナルドの看板が見えたらその交差点を右折して道なりに歩くとボルボの建物が目の前に。その隣がマリメッコのショップです。

北欧のブランドとして有名だそうですが、とんと不案内でウニッコと呼ばれるデザインを目にしたことがある程度です。そんな私も店内でたくさんの布地を目の当たりにするとその斬新なデザインはなかなかのものだと感じました。細かいグッズがそう広くない店内に陳列されていましたが、普通の主婦感覚の私にとってはすご~く安いという感じはありませんでした。しかし製品前の布地は切り売りも量り売りもあってお買い得感は十分でした。

この布地は近い将来娘宅と我が家のクッションやテーブルクロスに変身する予定です。

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