紫雲 はるはあけぼの
紫の雲・・・明け方に山裾から中腹辺りに細くたなびいている、そんな雲を連想します。枕草子の第一段の「やうやうしろくなりゆくやまぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる・・・・」を思い出してしまいます。それがあるので、この薔薇にもなんとなく和風の雅を感じるのでしょう。

樹形は直立から半直立状になり、高さは1.5m以上に達する。四季咲き大輪のモダンローズで、花の直径が15cm以上になるのも珍しくない。 ふつう、一本の茎に一つの花をつけ、剣弁高芯咲きが多い。多くの品種があり、花色も豊富。
紫の雲・・・明け方に山裾から中腹辺りに細くたなびいている、そんな雲を連想します。枕草子の第一段の「やうやうしろくなりゆくやまぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる・・・・」を思い出してしまいます。それがあるので、この薔薇にもなんとなく和風の雅を感じるのでしょう。
庭の模様替えをする時に、何度か移植されてやや粗末に扱われたにも拘わらず今も花を咲かせてくれます。真紅の剣弁高芯の花はいかにも薔薇らしい薔薇と言えます。この花は夏の花なので姿がいまひとつでしょうか。
蕾から咲き始めるときの花弁の色合いは微妙で大変美しい。花弁は表は真紅、裏はピンクがかった白。整った剣弁高芯の花形はいつまで見ていても飽きません。丈夫でシュートの発生が多く、やや細い枝に繰り返し花をつけます。