毎年1番に咲く薔薇
道路沿いの生垣の上に這わせた「つるコンフィダンス」が満開を迎えています。
花弁が厚くしっかりしていて整った姿が美しい薔薇です。底がアプリコットかかったイエローで全体はピンクの印象です。
1961 フランス ヘンドリックス
数メートルに達するつる性の枝を多数発生させる。 アーチやフェンスにからませて楽しむ。花の大きさは様々で大、中、小輪があり、開花期も一季咲き、四季咲きがある。
道路沿いの生垣の上に這わせた「つるコンフィダンス」が満開を迎えています。
花弁が厚くしっかりしていて整った姿が美しい薔薇です。底がアプリコットかかったイエローで全体はピンクの印象です。
1961 フランス ヘンドリックス
夏の過酷な日々を乗り切るのは薔薇にとっても大変なことに違いないと思うのです。四季咲きの多くは蕾をつけますが、その蕾は春に比べると小さく花は咲いても花弁数は少なくかわいそうなくらい貧相になります。
しかし中にはそんなことにお構いないように元気な薔薇もあります。つる薔薇「パレード」もその一つです。まさに、照りつける陽射しの中練り歩く日本の風物詩神輿パレードの雰囲気です。
花弁数が多くて弁質が柔らかい薔薇は、蕾のうちに雨に会うとともするとボール状のまま開かなくなりがちです。しかしアンテイークタッチのこのツル薔薇は、雨の中で愛らしい中輪の花を開きました。
レオナルド・ダ・ヴィンチというと、「モナリザ」や「最後の晩餐」で有名ですが、私が一番に思い浮かべたのは「ダ・ヴィンチコード」でした。また、彼が最晩年にフランソワ1世に招かれて過ごしたアンボワーズ城の近くの「クロ・リュセ」の佇まいを思い出します。
数年前から園芸誌や苗種会社の会報誌などでよく目にするようになった「ピエール・ドゥ・ロンサール」を昨年遅まきながら手に入れました。今春初めて花をみましたが、評判に違わず美しい花です。
一番外側の花弁がほんの少し緑がかっていてそれが繊細な印象を与えます。この深窓の令嬢風の薔薇は思いのほか丈夫で花つきも申し分ありません。この点が人気の理由なのでしょう。しかし香りはあまりなくてそれだけはもの足りません。
この「すみれの丘」は2004年に小林森冶さんという方が作出され、「世界初の青いつる薔薇」といわれている薔薇です。日陰ではその青みが強くなるということです。大事に育てているつもりですが成長が遅く、日陰に誘引する枝がなくて青みの強い花がまだ見られません。
もともと薔薇には青い色素アントシアニンがないため、他の色の薔薇を何代もかけ合わせ青に近い色を作り出してきたそうです。真の青はまだ作出されていませんが、最近の伝子組み換えの技術の進歩で青薔薇の誕生も夢ではなくなるでしょう。