庭を美しく彩る草花は移りゆく季節を感じさせます。開いた花を見るときはもちろん、そうでなくても、様々な形や色や葉を持つ彼女達が咲いた時の庭を想像しつつの作業も大きな楽しみです。

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季節外れの墨田の花火

あじさいは漢字では紫陽花と書きますが、この熟字訓を考えた人は花の雰囲気をよく捉えているものと感心します。たくさんの小さな花が集まってこんもりと丸く咲くあじさいは、曇天の多い梅雨時の庭を明るくする紫の太陽みたいですもの。

写真の紫陽花は「墨田の花火」という萼紫陽花の一種です。梅雨時にふさわしいこの花が、夏の終わりの今、何だかたよりなげな花をひとつだけ咲かせました。前年の剪定を間違ってしまって、この6月には実はひとつも咲かなかったのです。「墨田の花火」が「せめてひとつだけでも見てください」と言っているようです。

萼紫陽花の外側の一見花と見えるのは、中性花といって萼の変化したものだそうです。本当の花は中のほうにある蕾のように見える地味な部分だそうです。中性花は花ではないのに美しい。歌舞伎の女形は本当の女性より美しいというのとちょっと似ています。まやかしの美しさとでも言いましょうか。

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風に揺れる コスモス

コスモスというと秋の少し冷たい風をイメージします。以前はコスモスは秋の花だったと思いますが、最近は品種改良されて種を蒔いてから3ヶ月で開花します。ですからコスモスは必ずしも秋の花ではなくなったのでしょう。

このコスモスも6月に1度咲きました。でも、やっぱり秋の入り口のこの時期咲いてくれるのが似つかわしいように感じます。

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隅にひっそりと でもたくましく

午前中の短時間しかお日様の光が届かない庭の隅に、芽を出して育ち花をつけた自生のゆりです。オリエンタルハイブリッドの豪華な百合たちは6月に咲きそろいもうとっくに終わっています。遅れること2ヶ月の今遠慮がちに咲きました。種は鳥が運んできたものでしょうか。楚々としたたたずまいですが、誰も種を蒔かず、もちろん種に土をかけることもなく自然の恵みだけで花をつけるのですから、見かけによらず逞しいものです。

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暑さの中でも元気 ペチュニア

 

  

タキイの種から育てたものです。混合の種なので咲くまではどんな色なのかわかりません。それが楽しみでもあり、ちょっと心配でもあります。                

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種から育てたブルーサルビア

3月末に幕張メッセで開かれたガーデニングショーに出かけたおり、タキイのブースで種を購入しました。トレイに蒔き霧吹きで水を与える室内栽培から始まって、その後の2回の鉢上げを経て定植しました。種から育てた花の可愛さはひとしおです。群植することで美しい花ですが、アップで撮ってみると上品な色合いが再確認できます。

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