東北の旅6 その名も不気味 恐山

死者の霊を呼び出すという「イタコ」で有名な「恐山」に向かいました。地元では「人は死ねばお山さんさいぐ」と言われているとか。死者の霊を呼ぶ白装束のイタコの方言の節回しや遺族の切ない表情を何度かテレビで見て以来、その雰囲気を感じてみたいと思っていました。

恐山は下北半島中央部にあり延々のドライブです。強い風が吹くのか風力発電の施設が何箇所かで見られました。

ここ恐山は、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場のひとつで慈覚大師の開山と伝えられているそうです。立石寺の開祖も慈覚大師でしたから、彼は東北一円を巡っていたということでしょうか。左に見える小屋は誰でも入れる温泉です。

風車は輪廻の象徴でもありお花の代わりに供えられたものだそうです。からからと回るその音と鮮やかな色は灰色の風景の中で独特な雰囲気を醸しだしています。

宇曾利湖が見えます。

亜硫酸ガスが噴出している所もあって刺激臭が鼻をつきます。長居をすると気分が悪くなりますが、それを死者の祟りと感じる人もいるとか。イタコはお祭りの時に集まるということでした。小さなテントを張ってその中で口寄せするそうです。

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コメント

  • anneさん、こんにちは。

    下北半島といえば、恐山、 名前からもう恐ろしいですね。
    怖いけれど、怖いもの見たさでテレビでみたりしました。
    本当に不思議な雰囲気で、お写真でもそれがよく表れていて、怖くなりました。本当に、暗い景色の中、赤いかざぐるまが、異様な感じがしますね。 寂しそうな景色、遠くに見える湖の色、亜硫酸ガスの臭いなど、この世とは思えない場所に感じますので、私は、きっと怖くて積極的に訪れないと思います。 anneさんの記事とお写真で充分です。ああ~怖かった~
    1番目のお写真の風力発電の設備が、現実に戻してくれて、ほっとします。

  • アンさん コメントありがとうございます。

    確かに恐山は異様な感じを受ける場所でした。その異様さが亡くなった人と繋がる所として信仰心を集めていたのかもしれないと思いました。
    訪れた日が灰色の曇り空で時折雨の落ちてくる天候だったことが写真に写りこみ、アンさんの怖いと感じられた原因になったのでしょうか。私が伝えたかった雰囲気を感じていただいてその点はうれしいです。
    もう少し先に行けばマグロ漁で有名な大間なのですが、何もない下北半島を先まで行く気持ちが失せてしまいました。

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